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キアゲハ通信No.037-「WBC」

2014.06.30 更新

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「WBC」

院長 西田 善彦

  私にとってWBCと言えば医学用語のWhite Blood Cellすなわち白血球の略なのですが,今年は何と言ってもWorld Baseball Classicです.このWBCすなわち野球の国別対抗戦は,今年の3月に第1回大会が日本と野球の故郷である米国で開催されました.そして大リーグ選手をずらりと揃えた米国やアマ最強のキューバなどを押しのけてご存じのように日本が見事初代王者になったのです.

 さてテレビの視聴率が50%を越えたという今回の国を挙げての熱狂ぶりには,本当に驚かされました.いろいろな感動シーンが今も思い浮かばれ,例えばイチロー選手の主将としての頑張り,王監督の常に変わらぬ紳士的な態度,福留選手のリベンジなどなど,挙げればきりがないほどです.皆様はどれに感動されましたか?私が特に感動したのは,まずはイチロー選手の変身ぶりです.彼は天才といわれ孤高の人というイメージでしたが,その評価は今回の言動で一変しました.あんなに感情を前面に押し出し同僚の士気を高めて引っ張っていける人とは思ってもみませんでした.彼をこうも変身させたのは主将という地位あるいは「日の丸」どちらなのでしょうか.さらにまた感動を与えてくれたのは,調子が出なかった福留選手が苦しみながらも頑張って最後に結果を出せたことです.そしてもう1つ,たとえ試合に出られなくともチームを陰で支えた残りの多くの選手たち,彼らは,全日本に選ばれるほどのスター選手であるにもかかわらず,チームの勝利のため裏方に徹したそうです.彼らこそプロ中のプロだと思いました.

 以上,今回の彼らの態度を私たちの仕事に当てはめてみますと,患者さんに感動と喜びを与えられるような仕事をするためには,自分の仕事に誇りを持ってプロとして患者さんや病院のために自ら進んで努力をするということです.これは本当に難しいことと思いますが,病院で一丸となって取り組んでゆきたいものです.

(院内広報誌「なんきんまめ No.64(2006.5.8)」に掲載)
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