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キアゲハ通信No.038-「残念!!ジーコジャパン(日本)」

2014.07.07 更新

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「残念!!ジーコジャパン(日本)」

院長 西田 善彦

  ワールドカップ(W杯)サッカードイツ大会で期待していたジーコ日本が,予選で敗退してしまいました.フランス人のトルシエ前監督にヨーロッパ流の組織的サッカーをたたき込まれ,ブラジル人のジーコからは個人の技術を生かすことの出来る南米流の優雅なサッカーを教えられ,それらが融合して大きく飛躍するかと結構期待していただけに残念です.

 ジーコ日本は失敗だったのでしょうか?確かに成績は前回を下回ったのですが,今回の敗戦を真の強豪国になるための1ステップと捕らえたいと私は思います.「日本人は体格に恵まれないので組織で戦う」ということは正しい作戦であり,現に体格的に有利なヨーロッパのチームですら実に見事なプレスによる守備(敵を複数の味方で取り囲む攻撃的な守備)をしていました.しかしその壁が破られそうになったら最終的に個々の強さが必要なのです.そしてその個々の強さは各自の普段からの努力でしか身に付かないのです.そのことをジーコはプロ意識という言葉で4年間絶えず選手に言ってまわっていたのでした.すなわち代表に選ばれたということに誇りに持ち,代表として集まった時は勿論のこと普段から自分に課題を課して磨いてゆく必要があるというのです.今回敗れて厭というほどそのこと知らされたと思います.願わくばこれからの4年間で組織プレーに個々の強さを身につけるだけでなく次の監督の下でさらに日本の特長を生かした独創性を身につけて次の南アフリカ大会では大活躍できることを祈っています.

 今回のショックから学んだことは,病院でも同じ事が言えると思います.チーム医療は医療レベルを上げるのに大いに役立ちますが,それを支えるのは個々の力であり,1人1人が自分は今病院のために何をなすべきかそしてこれからどのようにしてゆくべきかと絶えず考えて行動をしてゆかないと本当の進歩はないと思いました.

(院内広報誌「なんきんまめ No.65(2006.7.3)」に掲載)
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