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キアゲハ通信No.086-「ブラジルW杯」

2015.06.08 更新

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「ブラジルW杯」

院長 西田 善彦

 

 楽しみにしていたブラジルワールドカップ(W杯)が始まりました.と思ったら最初の2週間で日本の決勝トーナメント進出がついえました.4年間も夢のように楽しみにしていたのに,何とあっけない幕切れでしょうか(TΩT).随分と期待していたのに誠に残念です.

 W杯は4年に1回しかないサッカーの1大イベントであり,紛争も忘れて世界中が盛り上がる貴重なスポーツの祭典であり,今回の日本は,世界の有名サッカークラブで活躍する選手を何人も輩出してかつて無いくらいに前評判が高かったのです.それが初戦の途中までのリードを追いつかれるやいなやわずか2分で逆転され,以後は萎縮して思うようなプレーが最後まで出来ずじまいでした.このパターンはちょうど8年前のドイツW杯の時と同じで,悪夢の再現でした.この8年で日本サッカーは全く進歩していなかったのかと失望する人も多いようです.そして最も努力して最も悔しいはずの選手たちからは,力が足りなかったとの反省の声ばかりが上がり,何よりも残念でした.こんな時だからこそ打ちひしがれずに前を向いてたとえ批判を浴びても「かつて日本に負けたベルギーやコスタリカがベスト8に残っている」とビッグマウスで吠えてほしかったです.また逆にそういう選手がいなかったからこそ,大きな期待に背いて負けることが恐くて萎縮してしまったのかもしれません.この生真面目さは日本人の美徳だとは思いますが,勝負事には向いていないのかもしれません.

 今回のW杯を見ていて感心したのは,日本とあまり実力に差が無いように見える国(コスタリカやアルジェリア)が優勝候補に対して一丸となって戦う様でした.絶対的に不利な状況でも心を強く持って精一杯頑張れば善戦以上の結果が得られることを改めて実感しました.ピンチはチャンスに変えられると信じて決して諦めることなく団結して苦難に立ち向かって行けたらと思いました.

(院内広報誌「なんきんまめ No.113(2014.7.15)」に掲載)
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