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キアゲハ通信No.014-「2足のワラジ」

2014.03.03 更新

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「2足のワラジ」

院長 西田 善彦

 5月末,ワールドカップサッカーの始まる直前に札幌へ行って帰ってきました.何ともったいないと思われるかもしれませんが,私のメインの学会である日本神経学会総会に出席するためでしたので仕方ありませんでした.

 日本神経学会総会が札幌で開かれたのは実に18年ぶりでした.そして実は前回の1984年こそ私の神経内科学会デビューの年でした.それまでせいぜい内科の地方会くらいでしか発表したことがなく,まだまだ学会慣れしていなかった私は,緊張のあまり発表前日の会員懇親会にも出席できず,一人寂しくホテルで論文を読んでいました.そこで今回は,その時の分も取り戻そうと場所も同じサッポロビール園での懇親会で隣の人の2倍飲んで2倍食べて楽しんでいました.その席上さらにうれしいことが起こりました.それは,以前から憧れていた高橋 昭先生にお会いしてお話が出来たのです.先生は名古屋大学医学部神経内科の名誉教授で神経内科医なら誰も知らないものはいないほど有名な先生であるばかりではなく,蝶の世界でも「原色日本蝶類生態図鑑」という専門書(第1~4巻,保育社発行)の共著者でもある高名な先生なのです.先生は“情熱”と“継続”をもってまさしく2足のワラジ(実際には黒いスニーカー)をはき,医学と理学という異なる分野のそれぞれを極められた方であります.実は前回の札幌の翌年(これまた私の国際発表デビューの時),先生と近藤喜代太郎先生(この方もまた後に北海道大学の公衆衛生学の教授になられました)の3人でドイツのハンブルグ郊外のバタフライファームにご一緒することになっていたのですが,直前になって実現しなかったので実に17年ぶりに懇談できたのです.

 高橋先生は学会の特別講演をされましたので今回も残念ながら採集行をご一緒できませんでしたが,いつしか夢は叶うものと信じてそれまで先生を目標に“情熱”と“継続”をもって日々の診療に励みたいと思います.

(院内広報誌「なんきんまめ No.41(2002.7.1)」に掲載)
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