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キアゲハ通信No.018-「ハリーポッターをみて」

2014.03.17 更新

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「ハリーポッターをみて」

院長 西田 善彦

  今日,日本中で話題になっているハリーポッターの映画を見てきたところです.最近はもう忙しくてするひまがありませんが,実は私,テレビゲームが大好きで有名なドラゴンクエストシリーズが出る度に寝る間をおしんで徹底的にやり尽くしておりました.両親からはなんと子供っぽいとよく笑われていましたが,夢と空想を膨らませ主人公を少しずつ成長させてゆけるロールプレイングゲームは,子育てよりも簡単でしかも日常生活の現実から離れてストレスを解消できる娯楽の1つと思います.それでハリーポッターは前作の賢者の石に続いて今回の秘密の部屋も楽しみにしておりました.そして実際に見て,ハラハラドキドキの連続で隣の子供と一緒に身を乗り出しそうになったり声を上げそうになったりで,3時間にも及ぶ長い映画のはずが,あっという間に時は流れ,次回作の公開が今からもう待ち切れません.

 さて映画を見終わった後,心に残ったことが1つあります.それは映画の最後の方で魔法学校のダンブルドア校長先生が言った言葉です.この映画の主人公であるハリーはまだ子供ですが,魔法使いとしては学校の先生たちをもしのぐ超エリートなのです.そのハリーに校長先生は,「人が何になれるかはその人の能力で決まるのではなく,その人が何になりたいかと思うことによって決まる」と言ったのです.子供の将来は映画のように無限ではなく決して思いどおりになるものではないかもしれませんが,なるべく希望に沿わせてあげることが能力をさらに伸ばすことにつながるのではないかという思いが改めて強くなりました.

附記:この物語は英国のローリング女史が書いたものを,日本では静山社の松岡祐子さんが翻訳されています.松岡さんの亡くなったご主人は神経難病であるALSのために私財を投げ打って事務局長を務められました.その後を受けた松岡さんにこのような人に勇気と希望を与えられる仕事が舞い込んだのは決して偶然ではないように思います.

(院内広報誌「なんきんまめ No.45(2003.3.1)」に掲載)
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