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キアゲハ通信No.053-「お酒について(後編)」

2014.10.20 更新

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「お酒について(後編)」

院長 西田 善彦

 私は、医学部を卒業して医師としての進路を決める際、内科の中でも全般的に病気が見えるようになりたくて第一内科を選びました。お酒についても同様で何でも味わってみたいと考えておりました。そのため「まずはビール」から始めて日本酒、ウイスキー、ブランデー、焼酎、ワインそしてカクテルとありとあらゆるものを経験してきました。その中で最近1番興味を持っているのはワインです。

 ワインにはご存じの通り白、赤、シャンパンなどがありますが、当初はさわやかで飲みやすい白を気に入りました。赤なんか渋くて料理と一緒じゃないととても飲めないと思っていましたが、最近では飲むほどにむしろ白の方がブドウジュースみたいで甘くて飽きてしまうように感じています。そしてこのことに影響を与えて下さったのが、神経内科の先生方なのです。私のように1本空けないともったいないなどといった卑しい飲み方ではなく、本当に紳士的な飲み方をされる先生方ですので敢えてお名前を上げさせていただきます。パーキンソン病で有名な順天堂の水野先生,香川県中の山本先生,そして徳島大学の梶先生たちであります。これらの超がつくほど高名な先生方が、神経内科の知識を肴にワインのうんちくを語って下さいますのでずるずると赤ワインの世界に引き込まれていくのは当然の結果だと思います。そしてまたワインは種類も限りなく多く、神経内科医特有の性格(理屈っぽいことが好きでコレクションを持ちたがる)に相性が抜群なのかもしれません。

 ビールを大ジョッキで4杯ほど飲んでもトイレに行かず私の循環血液量は約2倍になっても大丈夫だと豪語して嗜(たしな)むと言うより窘(たしな)められて、翌朝には苦い思いをしたこともこれまでにはしばしばありました。流石にここしばらくはそのようなことはありませんが、これからもそうならないように皆様方にはご指導のほど宜しくお願いいたします。

 (院内広報誌「なんきんまめ No.80(2009.1.15)」に掲載)
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