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キアゲハ通信No.069-「なでしこJAPAN」

2015.02.09 更新

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「なでしこJAPAN」

院長 西田 善彦

 もう少し前になりましたが,ナデシコジャパンの女子サッカーW杯での優勝は,本当に感動しました。今年は東日本大震災など暗いニュースばかり目立ったので久し振りに心が晴れました。私は、体力的に劣る日本人が日本での歴史の浅いスポーツであるNBA(米国プロバスケットボール)で活躍することやサッカーのW杯で優勝することなど今後50年はあり得ないと思っていましたので、男子に比べて規模が小さい女子とはいえ仰天するほど驚きました。

 彼女たちの活躍を見て感じたのは,まずは最後まで諦めない気持ちの大切さでした。やはり優勝しようと思わなければそこまでたどり着けないということを改めて認識しました。次に思ったのは、皆でかばい合う気持ちの大切さでした。沢選手を始め得点を挙げた選手ばかりに注目が集まりがちですが、決して1人では点を取ることは出来ません、オシム監督がかつて言った「水を運ぶ人」の存在が大きかったことと思います。そしてしかも団結して互いを信じ合い全員が水を運んでいたことが今回のチームの特筆すべき点だと思いました。それから監督の采配とムード作りも素晴らしかったと思います。途中起用に答えてチャンスをつかんだ選手も本当にたいしたものだと思いますが、その人を選んだ佐々木監督の慧眼も凄いと思います。監督はオヤジギャグなどを言ってムードを盛り上げるだけでなく、その一方では現場を絶えずかなり冷静な目で見ていたのだと思います。チーム全員に国民栄誉賞がもらえて本当に良かったと思います。

 感動のあまりこちらが泣いているのに、最もうれしいはずの彼女たちが誰も泣いていなかったことに再度驚きました。きっと優勝という感動を当たり前のことと思うくらい激しく厳しい練習をしていたのではないかと思います.また眠れない日が続くことになるかも知れませんが、今度のロンドン五輪でも頑張ってぜひとも金メダルを取ってもらいたいと思います。

(院内広報誌「なんきんまめ No.96(2011.9.15)」に掲載)
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