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キアゲハ通信No.070-「病院経営塾に参加して」

2015.02.16 更新

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「病院経営塾に参加して」

院長 西田 善彦

  この7月から月1回のペースで4ヶ月間、病院経営塾に参加しました。実はこのような塾に参加するのは2回目で、初回はもう5年以上前のことでした。その時は「船井塾」という有名なセミナーで、講義と病院や1流企業の見学がセットになったもので、実際に既に病院を経営されている先生方が多く、内容も各論的なものが中心であったように思います。

 それに対して今回のものは日本医療研究所の野口哲英先生が主催され、塾生は全部で3名とほとんどマンツーマンのような感じで病院経営について総論的に順序立ててお教えいただきました。具体的には初回は経営者の心得に始まり,医療や福祉の制度の解説と今後の動向について、2回目ではマーケティングと顧客満足について、3回目では財務について、そして4回目では組織と人材育成などについて学びました.そして最後に今後の経営計画を作成する宿題をいただきました。

 今回のセミナーで学んだことの中で特に重要だと心に残ったことは、以下の3点でありました。すなわち病院は患者さんや職員の皆さんの幸せのためにあるので継続していく使命があること、その継続のためには絶えず目標を持って変わり続けていく必要があること、そして経営者はロマンを持って病院をどのようにして行くのか考え、それを実践して行くこと(そのためには寝ても起きても病院のことを考える必要があると言われました)であります。

 私はこれまで医療や介護は患者さんの黒子役であり、出しゃばるのはよくないと考えてきました。これは、患者さんが健康を損なわない限り私たちに出番はないと思われたからです。しかし人口の高齢化が進み老化という抗しがたい壁があり,また医療や介護も限りある資源である以上、病気になってからでは遅すぎるやも知れず、それらのサービスを提供する側として果たして黒子のままでよいのかと改めて考えさせられました。

(院内広報誌「なんきんまめ No.97(2011.11.15)」に掲載)
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