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キアゲハ通信No.005-「運がいい」

2014.02.03 更新

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「運がいい」

院長 西田 善彦

  皆様,運がいいと言われたことがありますか?

 私は,少なくとも2度あります.一度は,九州大学で神経内科を研修中の時のことです.本来,研修させてもらいにいったのですから,無給は当然のことなのです.ところが医員(有給)で採用され,研究生(無給)への変更の機会が途中で何度もあったにもかかわらず,最後まで医員のままでいられたのは,三好名誉教授の名刺とどんどん留学された優秀な九大の先生たちのおかげでした.その時,私は,“ファイブロブラスト(線維芽細胞=ヒトの皮膚などに含まれる細胞で培養中に他の細胞から分離したつもりでもしつこく残っている)”と呼ばれていました.もう一度は,徳島大学に戻ってからのことです.齋藤教授(現徳島大学学長)からご紹介いただき,徳大内のとある奨学賞に応募いたしました.その賞は,業績よりも卒業年次順が優先するようなのですが,同時に医局間での持ち回り制にもなっていて,通常は,一度応募してから受賞までに数年間はかかるはずでした.ところが,後に島根医大の教授になられた一級上の他科の先生などを差し置いてリーチ一発で選ばれ,齋藤先生から「君は運がいいねえ」と私にとって一番のほめ言葉をいただきました.

 私は,昨年伊月先生から紹介されて経営コンサルタントとして高名な船井幸雄先生のセミナーに参加させていただきました.船井先生は,自分は運がいいと自負されていて,どうしたら運が良くなるかの秘訣は,運のいい人とつき合うこと,自分の人生における役割を知っていること,人の喜ぶことをすること,プラス思考で前向きに生きてゆくことなど言っておられました.私は,“運がいい”とは直接の自分の力に加えて何らかの目には見えない力や流れが働いていてそれによって物事がうまく運んでいるように見える状態であると思います.目に見えない力や流れは,自分の力だけではどうすることもできませんが,きっと自分の気持ちで少しは引き寄せられるものと思っています.

(院内広報誌「なんきんまめ No.32(2001.1)」に掲載)
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