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キアゲハ通信No.066-「赤坂プリンスホテル」

2015.01.19 更新

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「赤坂プリンスホテル」

院長 西田 善彦

 赤坂プリンスホテル(2007年4月よりグランドプリンスホテル赤坂)は,新館が建築家丹下健三設計の40階建ての超高層ホテルであり、アカプリという名称でも呼ばれ、 12月になるとその独特の外観を利用してクリスマスツリーのイルミネーションをしたり、多くのスポーツ選手が宿泊していたりとトレンディーな感じがして私にとって憧れのホテルの1つでした。

 そのアカプリが2011年3月末をもって閉館することになりました。そもそも赤坂プリンスホテルは1955年10月1日に現・旧館の35室でスタートしたそうです。その後,1960年に別館,1980年に新館と建て増して現在では、計761室の巨大ホテルになっています。また新館の老朽化に対しては2001年に改装が行われております。しかしそれでも西武グループの経営悪化や外資系ホテルの進出による競争激化のため今回閉館されることになったようです。何度か泊まったことがあるだけに誠に残念でなりません。しかしその何度か泊まったうち、数年前とこの1年ではホテルの異変がやはり気になっていました。それは朝食のバイキング料理の変容です。新館の40階にはレストランがあって大変眺望がよく、晴れた日には富士山もよく見えて、気持ちが大きくなってついつい食べ過ぎてしまうのですが、そのメニューが急に寂しくなってしまったのです。昨年12月に泊まった時など、品数といい料理の質といい、ほとんどビジネスホテルの内容でした。いくらもうすぐ閉館になるとはいえ、極端な凋落ぶりに心まで寂しくなってしまいました。

 私が結婚式を挙げた徳島パークホテルが閉館した時もそうでしたが、楽しい思い出の詰まった場所が無くなるのは辛いことです。今回の赤プリでもきっと多くの人が寂しい思いをしていることと思います。そうならないように企業は存続できるよう責任を持って努力する必要があることを改めて感じました。

(院内広報誌「なんきんまめ No.93(2011.3.15)」に掲載)
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